オーラJ

 『オーラJ』は、日本の伝統楽器を中心としながら、他民族の楽器とも自由に連携し、地球上のさまざまな民族の音楽を吸収しつつ、今までにない新たな音楽の創造と演奏活動を展開しようという団体です。『オーラJ』はこの音楽団体創立の経緯の中で必然的に付けられた名ですが、むしろ「オーラ」はAura、すなわち人や物の発する独特の雰囲気、そして「J」はjoin やjoy が意味する民族の共生共楽を願って活動していくためのネーミングだと思ってください。

 団員は、このような目的に賛同する音楽家たちの緩やかな結びつきで同人的に形成されています。尺八奏者坂田誠山を代表に、三島稔弘事務局長、門脇央知事務局員の体制で運営に当たりますが、音楽面の責任者は、作曲家三木稔が芸術監督、佐藤容子が音楽監督、そして筝奏者木村玲子を筆頭とする各種邦楽器奏者たちに加えて、さまざまなスタッフや、日本在住のアジアの民族楽器奏者たちが随時参加しています。

 02年から中学校、03年から高等学校で邦楽器が必修になり、そのための指導や高度の演奏の提供が求められていますが、『オーラJ』も勿論坂田代表が率先して対応し、各地で実地の教習を展開中です。


【沿革】

 1993年に日中韓三国の代表的民族楽団が提携して東北アジアの民族楽団が企画され、芸術監督に就任した三木稔が「オーケストラアジア」と命名し、先ず各国の民謡や民族音楽の編曲を主としたレパートリーを整備して、翌94年より3国巡演ツアーが始まりました。日本の演奏者は、97年に当初の日本音楽集団が撤退し、その一部と、オーディションによる新たな邦楽器奏者によって日本楽器セクションが集められ、そのメンバーが独自の演奏活動ができるよう、98年に「オーケストラアジア・ジャパンアンサンブル」として、9月3日東京カザルスホールでの第1回演奏会より正式に活動が始まりました。

 2000年からは、「オーケストラアジア」から独立し、年数回の定期演奏会を行うアトラクティブな団体になり、名称も『オーラJ(ORA-J)』と改め、毎回明確なテーマを持った演奏団体としての歩みをはじめました。日中友好30周年に当たる02年6月の第10回定期演奏会以降は、中国を主とする日本在住のアジア民族楽器奏者に呼びかけて、室内楽規模の質の高いコンサートを企画推進しています。11月の第11回定期では、「私たちは二度と戦わない」といった悲願を正面から取り上げ、かつての交戦国の演奏者同士が手を取り合って、音楽上で訴えました。これは文明共存を否定するイラク戦争に反対する盛り上がりに数ヶ月先行し、芸術監督の掲げる民族や文化の『共生・共楽』の理想に沿って恒常的に努力するオーラJの先見性・正当性を識者から指摘されました。

 1964年創立以来、三木は20年間日本音楽集団の音楽監督として坂田や木村を含む多くの邦楽器奏者と苦楽を共にしてきました。オーラJは日本音楽集団とは志を同じくしますが、編成規模が異なり、目的へのアプローチ方法も違います。日本音楽集団所属の演奏者たちにも、別の演奏機会としてオーラJに気分を変えて参加してもらうつもりです。一方02年春、三木、坂田、木村は「オーケストラアジア」の日本人参加メンバーと討論を重ね、プロデュース体制側を含めて、基本的に志が違うことをはっきり確認しました。よってオーラJは、第10回定期よりオーケストラアジアとは一切関係なくアジアの新しい音楽創造を追及しつつ、日本にきちんと軸足を置いて再出発をいたしました。


【レパートリー】

 三木作品は勿論のことながら、日本音楽集団が長年開発してきた邦楽器のための作品中、室内楽的レパートリーは『オーラJ』でも中心的な曲目になっています。また佐藤容子、今井重幸、有馬礼子、マーチンリーガンほか『オーラJ』の作曲グループに委嘱した作品も多くなってきました。今後、他のアジアの民族楽器を交えたフレッシュな作品も増えていきます。西洋楽器や声の加わった作品も含め、今までの現代邦楽的範疇を飛び越えて、さまざまなトライを行う予定です。


【事務所】

 オーラJ事務局 〒157-0073 東京都世田谷区砧3-9-23-101

         Tel: 03-3749-3741 Fax: 03-3749-3719

                  http://www.ora-j.com